タンペレのフィンレイソンショップ
創業の地タンペレには、フィンレイソンの歴史あるショップがあります。
1923年に開店したこの店舗は、現存する最古の店舗で、昔の雰囲気を残した内装のなかでお買い物が楽しめる、ブランドにとって特別な存在です。
工場跡の一角にある、2階建てのレンガ造の建物。
重厚な木の扉を開けると、どこか懐かしい空気が流れています。


フィンレイソンは、年2回、新しいコレクションを発表します。フィンランドらしい色づかいで、自然や暮らしをモチーフにしたテキスタイル製品が並び、店舗の両側のウインドウはいつも華やかです。地元の人々はもちろん、観光客たちも思わず足を止めて見入っています。
奥にはアウトレットコーナーもあって、驚くほど手頃な価格で商品が並んでいます。
フィンレイソンの200年の歴史を表す写真の中に、この店舗を写した一枚がありました。

最初は、この写真が何を意味するものなのかわかりませんでした。新店オープンで特別な商品があるのでこんなに人が並ぶのかな、と気楽なことを想像していたのです。
ところが、この写真はそんな明るい場面ではありませんでした。
フィンランドでは、第二次世界大戦中に厳しい配給制が敷かれ、生地や衣類も統制の対象となりました。当時、タンペレのフィンレイソンショップでは、生地の配給日には長い行列ができたそうで、この写真はその様子だそうです。凍える寒さのなかで、家族のための布を求めて並ぶ人々の苦労を想像すると、現在の明るいショップの風景の奥行きが増し、少し違って見えてきます。
そんな歴史を知ると、小さな日常の幸せを大切にするフィンランド人の感覚が、少し理解できる気がします。
タンペレを訪れる機会があれば、ぜひこのショップにも立ち寄ってみてください。
Finlayson Shop (Tampere, Finlayson area)
Kuninkaankatu 3
33210 Tampere, Finland
最新の営業時間などはこちらもご参照ください
https://www.finlayson.fi/pages/myymalat